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「甲状腺が腫れていると言われました」 子どもの甲状腺疾患
Vol.242成長・代謝

「甲状腺が腫れていると言われました」 子どもの甲状腺疾患

- 甲状腺ホルモンは成長と脳の発達に必須

成長・代謝全年齢4
おかもん先生小児科専門医愛育病院 小児科

参考文献 5·Q&A 5問収録

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この記事のポイント

  • - 甲状腺ホルモンは成長と脳の発達に必須
  • - 特に乳幼児期の不足は知的発達に影響
  • - 新生児マススクリーニングで早期発見が可能

小児科おかもん先生 だより Vol.242

「甲状腺が腫れていると言われました」、子どもの甲状腺疾患

こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。

甲状腺は体の代謝を調節する重要なホルモンを分泌する臓器です。子どもの甲状腺疾患は、新生児マススクリーニングで見つかる先天性のものから、学童期に発症する自己免疫性のものまで様々です。今回は、子どもの甲状腺疾患についてお伝えします。

甲状腺の役割は?

基本情報詳細
位置首の前面、のどぼとけの下
蝶のような形
ホルモンT3(トリヨードサイロニン)、T4(サイロキシン)
役割代謝、成長、脳の発達を調節
甲状腺ホルモンの働き
体の代謝を調節(エネルギー産生)
成長・発達を促進
脳の発達に必須(特に乳幼児期)
体温の調節

ポイント

  • 甲状腺ホルモンは成長と脳の発達に必須
  • 特に乳幼児期の不足は知的発達に影響
  • 新生児マススクリーニングで早期発見が可能

甲状腺機能低下症とは?

種類特徴
先天性新生児マススクリーニングで発見。約3,000人に1人
後天性橋本病(自己免疫性)が最多。学童期以降に多い
症状詳細
成長障害身長の伸びが遅い
倦怠感疲れやすい、元気がない
寒がり冷え性
便秘腸の動きが低下
体重増加代謝が低下
学業低下集中力の低下

身長が伸びなくなった場合、甲状腺機能低下症の可能性を考えます。

ポイント

  • 先天性は新生児スクリーニングで発見
  • 後天性は橋本病が多い
  • 成長障害が重要なサイン

バセドウ病(甲状腺機能亢進症)とは?

症状詳細
動悸心臓がドキドキする
体重減少食べても太らない
イライラ落ち着きがない
暑がり汗をかきやすい
手のふるえ細かい震え
甲状腺腫首が腫れる
眼球突出目が大きくなる(子どもでは少ない)
治療
抗甲状腺薬(メルカゾール等)が第一選択
治療期間は2年以上が多い
寛解率は約30-40%

ポイント

  • 動悸、体重減少、イライラが主な症状
  • 抗甲状腺薬で治療
  • 長期的な治療が必要

橋本病とは?

基本情報詳細
原因自己免疫(抗甲状腺抗体)
好発学童期〜思春期の女児に多い
症状甲状腺腫(首の腫れ)が初発症状のことが多い
経過多くは甲状腺機能は正常に保たれる
治療方針
甲状腺機能が正常なら経過観察
機能低下があれば甲状腺ホルモン補充
定期的な血液検査でフォロー

ポイント

  • 自己免疫が原因
  • 女児に多い
  • 多くは機能正常で経過観察

甲状腺の検査は?

検査内容
TSH甲状腺刺激ホルモン(最も鋭敏)
FT4遊離サイロキシン
FT3遊離トリヨードサイロニン
抗体検査抗TPO抗体、抗Tg抗体(橋本病)、TRAb(バセドウ病)
エコー甲状腺の大きさ・構造
受診のタイミング
首が腫れている
成長が急に遅くなった
急に痩せた・太った
動悸やイライラが続く

ポイント

  • 血液検査で簡単に診断できる
  • TSHが最も鋭敏な指標
  • 首の腫れや成長障害があれば検査を

今号のまとめ

  • 甲状腺ホルモンは成長と脳の発達に必須
  • 先天性甲状腺機能低下症は新生児スクリーニングで発見
  • 橋本病は学童期女児に多い自己免疫疾患
  • バセドウ病は動悸・体重減少が特徴
  • 血液検査で簡単に診断できる

あわせて読みたい

  • Vol.239「低身長」
  • Vol.248「新生児マススクリーニング」
  • Vol.241「思春期早発症」

ご質問・ご感想

「首が腫れていて心配です」「甲状腺の薬について知りたい」など、ご経験やご質問がございましたら、お気軽にお寄せください。

愛育病院 小児科 おかもん先生

本メルマガの内容は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。お子さまの症状についてはかかりつけの小児科医にご相談ください。

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※ この記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。お子さんの症状が心配な場合は、かかりつけの小児科医にご相談ください。

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