小児科おかもん先生 だより Vol.270
「体重が増えすぎ?増えなさすぎ?」、体重管理
こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。
お子さんの体重の増減は保護者の大きな関心事です。成長曲線を使って経過を見ることが最も大切で、一時点の体重だけでは判断できません。今回は、子どもの体重管理についてお伝えします。
成長曲線の見方は?
| ポイント | 詳細 |
|---|---|
| 曲線に沿う | 自分のラインに沿っていればOK |
| 急な変化 | 急に上がったり下がったりしたら注意 |
| パーセンタイル | 3-97パーセンタイルの間が正常範囲 |
| 体重と身長のバランス | 両方を見ることが大切 |
| 体重増加の目安(乳児期) |
|---|
| 0-3か月:25-30g/日 |
| 3-6か月:15-20g/日 |
| 6-12か月:10-15g/日 |
ポイント
- 一時点ではなく経過が大切
- 成長曲線に沿っていればOK
- 急な変化に注意
体重が増えない場合は?
| 原因 | 詳細 |
|---|---|
| 哺乳・食事量の不足 | 最も多い |
| 活動量が多い | 動き回る活発な子 |
| 体質 | 両親が細身 |
| 消化吸収の問題 | 下痢、嘔吐を伴う |
| 慢性疾患 | まれだが精査が必要 |
| 受診の目安 |
|---|
| 成長曲線を下に横切る |
| 3パーセンタイル以下 |
| 食事量が極端に少ない |
| 下痢や嘔吐が続く |
ポイント
- 成長曲線を下に横切る場合は受診
- 最も多い原因は摂取量の不足
- 体質的に細身の子もいる
体重が増えすぎの場合は?
| 年齢 | 対応 |
|---|---|
| 乳児期 | 母乳・ミルクの制限は不要。自然に落ち着く |
| 1-2歳 | ジュースの制限、おやつの管理 |
| 3歳以降 | 生活習慣の見直し(食事・運動) |
| 学童期 | 肥満度で評価、必要に応じて介入 |
母乳やミルクの制限は不要です。乳児期の体重増加は成長とともに落ち着くことがほとんどです。
ポイント
- 乳児期のミルク制限は不要
- ジュースとおやつの管理が鍵
- 成長曲線で経過を見る
カウプ指数とは?
年齢
- カウプ指数
- 乳幼児
- ローレル指数
- 学童
- BMI
- 成人
計算
- カウプ指数
- 体重(g)÷身長(cm)²×10
- ローレル指数
- 体重(kg)÷身長(cm)³×10⁷
- BMI
- 体重(kg)÷身長(m)²
| カウプ指数の基準 |
|---|
| 15未満:やせ |
| 15-18:正常 |
| 18以上:肥満傾向 |
ポイント
- カウプ指数は乳幼児の体格指標
- 15-18が正常範囲
- 成長曲線と合わせて評価
体重測定の頻度は?
| 年齢 | 測定頻度 |
|---|---|
| 0-6か月 | 月1回程度(心配なら2週に1回) |
| 6-12か月 | 月1回程度 |
| 1歳以降 | 健診時(3-6か月ごと) |
| 学童 | 学校の身体測定(年2-3回) |
毎日体重を量る必要はありません。かえって不安が増すだけです。母子手帳の成長曲線に記録してください。
ポイント
- 健診時の測定で十分
- 毎日量る必要はない
- 母子手帳に記録する
今号のまとめ
- 成長曲線に沿った経過が最も重要
- 一時点ではなく経過で判断
- 乳児期のミルク制限は不要
- ジュースとおやつの管理が肥満予防の鍵
- 健診時の測定で十分
あわせて読みたい
- Vol.240「肥満」
- Vol.239「低身長」
- Vol.262「子どもの食事と栄養」
ご質問・ご感想
「体重が増えなくて心配です」「太りすぎと言われました」など、ご経験やご質問がございましたら、お気軽にお寄せください。
愛育病院 小児科 おかもん先生
本メルマガの内容は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。お子さまの症状についてはかかりつけの小児科医にご相談ください。