小児科おかもん先生 だより Vol.214
「目の向きが気になります」、斜視
こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。
斜視は、両眼の視線が同じ方向を向いていない状態です。小児の約2-3%に見られ、早期の発見と治療が重要です。放置すると弱視の原因になることがあります。今回は、子どもの斜視についてお伝えします。
斜視とは?
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 内斜視 | 目が内側に寄る。乳幼児に多い |
| 外斜視 | 目が外側にずれる。間欠性が多い |
| 上下斜視 | 目が上下にずれる。比較的まれ |
| 基本情報 |
|---|
| 小児の約2-3%に見られる |
| 生後6か月以内の内斜視は早期治療が必要 |
| 間欠性外斜視(時々ずれる)が最も多い |
| 弱視や両眼視機能の障害につながる |
ポイント
- 小児の2-3%に見られる
- 内斜視と外斜視がある
- 早期発見・治療が重要
偽斜視とは?
| 偽斜視 | 本当の斜視 |
|---|---|
| 鼻根部が広く内斜視に見える | 実際に目の位置がずれている |
| 成長とともに目立たなくなる | 成長しても改善しない |
| ペンライトの反射が対称 | 反射が非対称 |
ご心配な場合は、ペンライトを目に当てて角膜反射の位置を確認するか、写真を撮って眼科で見てもらってください。
ポイント
- 乳児は偽斜視が多い
- 角膜反射で判別できる
- 心配なら眼科を受診
治療はどうしますか?
| 治療 | 内容 |
|---|---|
| 眼鏡 | 遠視による内斜視に有効 |
| 遮閉法(アイパッチ) | 弱視の治療 |
| プリズム眼鏡 | 軽度の斜視に |
| 手術 | 眼鏡で矯正できない場合 |
| 手術のタイミング |
|---|
| 乳児内斜視:生後12-18か月までに |
| 間欠性外斜視:頻度が増えたら検討 |
| 早期手術が両眼視機能の発達に有利 |
ポイント
- 遠視による内斜視は眼鏡で改善
- 弱視にはアイパッチ
- 手術のタイミングが重要
弱視になりますか?
| 弱視について | 詳細 |
|---|---|
| 原因 | 斜視の目が抑制される |
| 治療適齢期 | 6歳までが最も効果的 |
| 治療法 | 良い方の目にアイパッチ |
| 治療期間 | 数か月〜数年 |
視力の発達は6-8歳頃までに完了します。それまでに治療を開始することが大切です。
ポイント
- 斜視は弱視の原因になる
- 6歳までの治療が効果的
- アイパッチが基本的治療
3歳児健診での視力検査は大切ですか?
| 3歳児健診の重要性 |
|---|
| 斜視・弱視の早期発見の最大のチャンス |
| 治療適齢期(6歳まで)に間に合う |
| 家庭での練習が大切(事前に視力検査の練習を) |
| 家庭でできるチェック |
|---|
| 片目ずつ隠してテレビを見せる→嫌がれば要注意 |
| 写真のフラッシュの光の反射が対称か確認 |
| 目を細める、首を傾けるなどのしぐさに注目 |
ポイント
- 3歳児健診の視力検査は非常に重要
- 事前に家庭で練習を
- 片目を隠して嫌がる場合は要注意
今号のまとめ
- 斜視は小児の2-3%に見られる
- 偽斜視との区別が大切
- 早期治療で弱視を予防できる
- 3歳児健診の視力検査が重要
- 6歳までが治療の適齢期
あわせて読みたい
- Vol.215「弱視」
- Vol.216「近視予防」
- Vol.217「結膜炎」
ご質問・ご感想
「目の向きが気になります」「斜視の手術について教えてほしい」など、ご経験やご質問がございましたら、お気軽にお寄せください。
愛育病院 小児科 おかもん先生
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