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「赤ちゃんが寄り目に見えます」 偽斜視と本当の斜視の見分け方
Vol.308

「赤ちゃんが寄り目に見えます」 偽斜視と本当の斜視の見分け方

赤ちゃんの寄り目(偽斜視)と本当の斜視の見分け方

0〜6ヶ月・6〜12ヶ月6
おかもん先生小児科専門医愛育病院 小児科

参考文献 0·Q&A 4問収録

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この記事のポイント

  • 赤ちゃんの「寄り目」は内眼角贅皮(ないがんかくぜいひ)による偽斜視がほとんど。成長とともに自然に目立たなくなる
  • ペンライトテスト(角膜反射法)で本当の斜視と見分けられる。写真のフラッシュでも左右差をチェック可能
  • 4ヶ月以降も明らかな斜視が持続する場合は眼科受診を。放置すると弱視のリスク

愛育病院 小児科おかもん だより Vol.308

「赤ちゃんが寄り目に見えます」、偽斜視と本当の斜視の見分け方

今号のポイント

  1. 2
    赤ちゃんの「寄り目」は内眼角贅皮(ないがんかくぜいひ)による偽斜視がほとんど。成長とともに自然に目立たなくなる
  2. 4
    ペンライトテスト(角膜反射法)で本当の斜視と見分けられる。写真のフラッシュでも左右差をチェック可能
  3. 6
    4ヶ月以降も明らかな斜視が持続する場合は眼科受診を。放置すると弱視のリスク

こんにちは。愛育病院小児科のおかもんです。

今回のテーマは赤ちゃんの寄り目(偽斜視)です。

「赤ちゃんの目が内側に寄っている気がする」「斜視じゃないかと心配」、乳児健診でとても多いご相談です。実は、赤ちゃんの寄り目の大半は偽斜視(ぎしゃし)といって、見かけ上の内斜視です [1]。本当の斜視ではありません。ただし、中には本当の斜視が隠れていることもありますので、見分け方を知っておきましょう。

なぜ赤ちゃんは寄り目に見えるんですか?

ポイント

  • 赤ちゃんの寄り目の大半は偽斜視。目の位置は正常 [1]
  • 原因は内眼角贅皮(蒙古ひだ)が白目を隠すため [1]
  • 2〜3歳頃に鼻が高くなると自然に目立たなくなる

本当の斜視との見分け方はありますか?

やり方

ペンライトテスト(角膜反射法)
暗い部屋で赤ちゃんの正面30cmくらいからペンライトを当てる
写真フラッシュチェック
フラッシュをたいて正面から写真を撮る
片目隠しテスト
片目を手で隠し、離した時の目の動きを見る

判断のポイント

ペンライトテスト(角膜反射法)
両目の角膜(黒目の表面)に映る光の点が左右対称なら正常。ずれていたら斜視の可能性
写真フラッシュチェック
写真に映る目の光の反射(赤目の位置)が左右対称なら正常
片目隠しテスト
隠していた目が内側や外側にずれてから戻る動きがあれば斜視の可能性

ポイント

  • ペンライトテスト:光の反射点が左右対称なら正常 [2]
  • 写真のフラッシュでも光の反射位置で左右差をチェックできる
  • 疑わしい場合は必ず眼科を受診

赤ちゃんでも斜視の治療は必要ですか?

治療法内容
遮閉法(アイパッチ)よく見える方の目を隠して、弱視の目を使わせる訓練
メガネ遠視が原因の斜視(調節性内斜視)に特に有効
手術目を動かす筋肉のバランスを調整する。日帰り〜1泊で可能

ポイント

  • 斜視を放置すると弱視のリスク。脳の視覚発達の問題なのでメガネでは矯正できない [3]
  • 生後〜6〜8歳の臨界期に治療すれば視力改善が可能 [3]
  • 治療はアイパッチ・メガネ・手術。早期発見が鍵 [4]

いつまでに受診すればいいですか?受診の目安は?

受診すべきケース理由
生後4ヶ月以降も明らかな斜視が持続新生児期の一過性の目のずれは生後2〜4ヶ月で安定する。4ヶ月以降の持続は要検査
片目だけいつも同じ方向にずれている一定の斜視は偽斜視では説明できない
写真で光の反射位置が左右で異なる角膜反射の非対称は真の斜視を示唆
目を細めたり、頭を傾けたりする見にくさを補おうとする行動
家族に斜視・弱視の方がいる遺伝的リスクがある場合は早めにスクリーニング

ポイント

  • 生後4ヶ月以降も持続する斜視は眼科受診を [1][5]
  • 写真の光反射の左右差は簡単なチェック法
  • 家族歴がある場合は早めのスクリーニングを推奨 [5]
  • スポットビジョンスクリーナーで生後6ヶ月からスクリーニング可能 [5]

今号のまとめ

  • 赤ちゃんの寄り目の大半は偽斜視。内眼角贅皮が原因で2〜3歳で自然に改善 [1]
  • ペンライトテスト(角膜反射法)で本当の斜視と見分けられる [2]
  • 斜視を放置すると弱視のリスク。臨界期(〜6〜8歳)の治療が重要 [3]
  • 生後4ヶ月以降の持続する斜視は眼科受診を [1][5]
  • 3歳児健診の視力検査は必ず受ける。早期発見が子どもの視力を守る

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ご質問・ご感想をお待ちしています

「うちの子の目が気になる」「写真で光の反射が違う気がする」など、ご質問がございましたらお気軽にお寄せください。外来受診時にお声がけいただくか、質問フォームからお寄せください。

次号予告: 「赤ちゃんの歯ぎしり・いびき」についてお届けします。お楽しみに。

愛育病院 小児科 おかもん

※ この記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。お子さんの症状が心配な場合は、かかりつけの小児科医にご相談ください。記事中の情報は掲載時点の医学的知見に基づいており、今後の研究の進展により変更される可能性があります。

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※ この記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。お子さんの症状が心配な場合は、かかりつけの小児科医にご相談ください。

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