小児科おかもん先生 だより Vol.216
「近視が進んでいます」、子どもの近視予防
こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。
子どもの近視は世界的に増加しており、日本でも小学生の約3割、中学生の約5割が近視と言われています。近視の進行を遅らせるための対策が重要です。今回は、子どもの近視予防についてお伝えします。
なぜ近視が増えているのですか?
| 近視増加の要因 | 詳細 |
|---|---|
| 近業の増加 | スマートフォン、タブレット、ゲーム |
| 屋外活動の減少 | 日光暴露の減少 |
| 遺伝 | 両親が近視の場合リスクは高い |
| 学習時間の増加 | 読書、宿題 |
| 日本の近視の現状 |
|---|
| 小学生:約30%が近視 |
| 中学生:約50%が近視 |
| 高校生:約60%が近視 |
| 30年前と比べて大幅に増加 |
ポイント
- 近業と屋外活動不足が原因
- 遺伝も関与する
- 世界的に増加傾向
近視は何が問題ですか?
| 強度近視のリスク | 詳細 |
|---|---|
| 網膜剥離 | リスクが約20倍 |
| 緑内障 | リスクが約3倍 |
| 黄斑変性 | リスクが約40倍 |
| 白内障 | リスクが約5倍 |
近視そのものは眼鏡で矯正できますが、強度近視になると失明リスクのある病気にかかりやすくなります。
ポイント
- 強度近視は将来の眼疾患リスク
- 網膜剥離・緑内障のリスクが上がる
- 進行を遅らせることが重要
近視を予防する方法は?
| 予防法 | 効果 |
|---|---|
| 屋外活動(1日2時間以上) | 近視発症リスクを約50%低下 |
| 20-20-20ルール | 20分近業→20秒→20フィート(6m)先を見る |
| 適切な距離 | 目と本・画面の距離を30cm以上 |
| 明るい環境 | 暗い場所での読書を避ける |
| 十分な睡眠 | 睡眠不足は近視を促進 |
屋外活動の効果は日光(明るさ)によると考えられています。曇りの日でも屋外にいることに意味があります。
ポイント
- 屋外活動1日2時間が目標
- 20-20-20ルールを実践
- 曇りの日の屋外でも効果あり
近視の進行を遅らせる治療は?
効果
- 低濃度アトロピン点眼
- 進行を約50%抑制
- オルソケラトロジー
- 進行を約40-50%抑制
- 多焦点ソフトコンタクト
- 進行を約25-50%抑制
- 多焦点眼鏡
- 効果はやや限定的
特徴
- 低濃度アトロピン点眼
- 毎晩1回点眼
- オルソケラトロジー
- 夜間装用の特殊コンタクト
- 多焦点ソフトコンタクト
- 日中装用
- 多焦点眼鏡
- 二重焦点レンズ
低濃度アトロピン点眼は簡便で副作用も少なく、近視進行抑制の第一選択として注目されています。
ポイント
- 低濃度アトロピン点眼が注目
- オルソケラトロジーも効果あり
- 眼科医と相談して選択
スクリーンタイムはどのくらいが適切?
| 年齢 | 推奨スクリーンタイム |
|---|---|
| 2歳未満 | 避ける(ビデオ通話を除く) |
| 2-5歳 | 1日1時間以内 |
| 6歳以上 | 時間制限+休憩を設ける |
| スクリーンタイムの工夫 |
|---|
| 30分ごとに休憩を入れる |
| 画面と目の距離を30cm以上 |
| 寝る前1時間は画面を見ない |
| 屋外活動とバランスを取る |
ポイント
- 年齢に応じたスクリーンタイム管理
- 30分ごとに休憩
- 屋外活動とのバランスが大切
今号のまとめ
- 子どもの近視は増加しており、強度近視は眼疾患リスクを高める
- 屋外活動1日2時間が最も効果的な予防
- 20-20-20ルールを実践
- 低濃度アトロピン点眼等で進行を抑制
- スクリーンタイムの管理が重要
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ご質問・ご感想
「子どもの近視が進んでいます」「スクリーンタイムの管理に悩んでいます」など、ご経験やご質問がございましたら、お気軽にお寄せください。
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