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「熱中症の見分け方」 症状別の重症度と応急処置
Vol.456救急

「熱中症の見分け方」 症状別の重症度と応急処置

熱けいれん・熱疲労・熱射病の違いと、現場でできる即時冷却を解説

救急・・・4
おかもん先生小児科専門医愛育病院 小児科

参考文献 4·Q&A 5問収録

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この記事のポイント

  • 熱中症はI度(現場対応)・II度(医療機関)・III度(入院)に分類
  • 意識障害・高体温・発汗停止は熱射病(最重症)
  • 即時冷却+経口補水液+涼しい場所が三本柱

愛育病院 小児科おかもん先生 だより Vol.456

「熱中症の見分け方」、症状別の重症度と応急処置

今号のポイント

  1. 2
    熱中症はI度(現場対応)・II度(医療機関)・III度(入院)に分類
  2. 4
    意識障害・高体温・発汗停止は熱射病(最重症)
  3. 6
    即時冷却+経口補水液+涼しい場所が三本柱

こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。

夏の外来で最も多い救急相談の一つが熱中症。子どもは体温調節機能が未熟で重症化しやすく、毎年死亡例も報告されています [1]。見分け方と現場対応を整理します。

熱中症の分類

日本救急医学会は以下の3段階に分類しています [2]。

症状

I度
めまい・立ちくらみ・筋肉痛・こむら返り
II度
頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感
III度
意識障害・けいれん・高体温(40度以上)

対応

I度
現場で対応
II度
医療機関受診
III度
救急搬送

III度は従来の「熱射病」に相当し、致死率の高い状態です。

ポイント

  • I度は現場対応可
  • II度は受診 [2]
  • III度は119番

子ども特有のリスク

要因説明
汗腺が未発達熱放散が弱い
体表面積/体重比外気温の影響大
水分要求が多い少量の不足で脱水
訴えが少ない症状発見が遅れる
背丈が低い地面からの輻射熱

WBGT(暑さ指数)28度以上で運動制限、31度以上で原則中止が目安です [3]。

ポイント

  • 子どもは短時間でも重症化
  • 訴えを待たず先回り補水
  • WBGTで判断

即時冷却の優先順位

熱中症は「治療開始の速さ」が予後を決めます [4]。

優先度方法
1涼しい場所(日陰・エアコン車内)へ移動
2衣服を脱がせる/緩める
3首・脇・鼠径部を冷却(太い血管)
4霧吹き+送風(気化熱)
5水を含ませたタオルで全身
6経口補水液を少量頻回
💡首・脇・鼠径部がポイント

体表温度を下げるより、太い血管を冷やす方が深部体温を効果的に下げられます。

ポイント

  • 30分以内の深部温低下が鍵 [4]
  • 冷却は3部位集中
  • 霧吹きで気化熱も活用

経口補水液の使い方

状況飲み物
予防水・麦茶
I度症状あり経口補水液(OS-1)
嘔吐なし少量ずつ、15分ごと
II度以上医療機関で点滴が基本

スポーツドリンクは糖分が多く、熱中症治療には経口補水液の方が吸収が速い [3]。

⚠️意識がない時は飲ませない

嘔吐・意識低下がある時に水を飲ませると誤嚥します。点滴できる医療機関へ搬送を。

ポイント

  • 経口補水液が標準 [3]
  • 15分ごと少量
  • 意識不明時は禁忌

救急要請の判断

III度(救急要請)
意識がおかしい
呼びかけに反応しない
けいれん
40度以上の高体温
汗をかかない
手足が冷たい・ふるえ
II度(医療機関受診)
頭痛・嘔吐を繰り返す
経口補水液が飲めない
30分冷却しても改善しない
ぐったりしている

ポイント

  • 意識・高体温・発汗停止は即119番
  • II度は医療機関へ
  • 迷わず相談を

予防策

予防内容
起床時・運動前に水分早めの補水
20-30分ごとに休憩時間管理
涼しい服装通気性・淡色
帽子直射日光対策
冷却グッズ首に冷感タオル
塩分補給塩分タブレット
WBGTをチェック活動可否の判断
コンコン先生
🏥

おかもん先生より

毎年夏、熱中症で救急に運ばれる子の多くは「のどが渇いたと言わなかったから飲ませていなかった」と家族が話されます。子どもは訴えが遅い。タイマーをセットして20-30分ごとに「はい、お水の時間」と声をかける習慣を。私自身、家族で公園に行くときは腕時計のアラームを使います。

ポイント

  • 「渇く前」に水分
  • 時間管理でリズム
  • WBGTを見て判断

まとめ

  • 熱中症はI/II/III度で対応が違う
  • 意識・高体温・発汗停止はIII度
  • 即時冷却は首・脇・鼠径部
  • 経口補水液が標準
  • 予防は先回りの水分補給

あわせて読みたい

  • Vol.441「夏祭りと熱中症」
  • Vol.440「運動会前の体調管理」

愛育病院 小児科 おかもん先生

本メルマガの内容は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。

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※ この記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。お子さんの症状が心配な場合は、かかりつけの小児科医にご相談ください。

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